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庭メモ
◆ 一人で仕事場に歩いていました。一人になることを想像するとさみしいのですが、なってみると案外たのしくて、ふっと軽くなった気がします。人の家を見てあるきました。色々な玄関があって色々な木や花があって、見てるうちにすぐその家の住人になりたくなります。西荻にはちっちゃいけど、木や花が丁寧に手入れされてて住人になりたい家が多いのです。なりたくない家は門の外に人に見せる用に花を飾る家。わたしはわたしが見える位置に置きたいです。生まれた家は庭は広く、桜に梅に桃栗柿にアンズやらキウイやらスモモやらハイビスカスやら松やらキウイやらヒイラギやら紫陽花やら、世界中の木が全部あるんじゃないかってくらい目がとびでるほど節操なく木が植えられていて今思うと感動ですが、子供心には夜とかおばけ屋敷でした。その家が人に貸していて戻って来たので両親が見に帰ったら、木がけっこう死んでいたらしくせつないです。
◆そんなことを考えていると、ふと自分の家の庭になぜかじゅうたんが敷いてあったのを思い出しました。どうしてなどと聞く子供ではなかったので、未だ理由は分らないのですが、そこに猫が死んでたときは目が飛び出た。しかも二度も。猫は死ぬときは死に場所を探して旅立つといいますが、うちのじゅうたんが死に場所に選ばれたのでしょうか。あったかいし。
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